禁煙成功への道

今からでも遅くない!

もう何十年もタバコを吸い続けて肺も真っ黒だから、今さら禁煙しても仕方がないと思っている人はいないでしょうか。たとえあなたが何歳であっても、年十年喫煙していても、禁煙が無駄ということはありません。もちろん、肺がんのリスクが全くなくなるわけではありませんし、心臓病のリスクが非喫煙者と同じになるには15年かかりますからすぐに健康面がすべて改善するわけではありませんが、徐々にリスクが低くなっていくのは確かです。たとえば、タバコを止めてから8時間後には血液中の一酸化炭素濃度が下がり、体内の酸素濃度が上がり始めます。8時間なんて寝ている間に過ぎる時間ですが、その短い間にも禁煙の効果は表れ始めるのです。48時間つまり丸二日で心臓発作のリスクは下がり、食事をした時の味覚も変わり始めます。空気が美味しく感じられるようになるのもこのころからです。禁煙後丸二日というと、禁断症状も最も辛い時期かもしれませんが、体感として禁煙の効果を感じるには少なくともこれくらい日数は必要になります。3日後には呼吸に関する機能がかなり改善されるので楽に息ができるようになり、こうした呼吸器や循環器は徐々に回復して1年後にはかなりの回復が見込めるのです。何十年喫煙していても、やめれば確実に病気のリスクは減っていきます。「今さら」なんていうことはないのです。こうした健康面での効果はもちろん、経済的にはもっと即効性があります。たとえば今日タバコを吸わなければタバコを買うはずだった400円が節約でき、明日も吸わなければ800円、その次も我慢できれば1200円と、どんどんお金が浮いていきます。実際に中身の見える貯金箱でタバコを吸ったつもり貯金をするとお金が溜まって禁煙もできるので一石二鳥。溜まっていくお金が嬉しくて、禁煙できる人も多いようです。さらに、今さら自分の健康はどうでもいいと思っても、周りに小さな子供や妊婦さんはいませんか?そうした人たちの健康は「今さら」では、すみません。しかも、自分が吸う煙よりも害の多い副流煙を吸わせているという認識をもってください。