インターネット禁煙マラソン

話題の禁煙方法としては、インターネット禁煙マラソンもあります。1997年に始まったインターネット禁煙マラソンは、医学博士の高橋裕子先生が主催する禁煙プログラムで、これまでに多くの人を禁煙させてきました。インターネットを使った禁煙プログラムの先駆けともいうべきものです。

このインターネット禁煙マラソンの特徴は、単にメールによる励ましを受け取るだけではなく、決められた日に参加者が一斉にスタートするという点にあります。参加者は、禁煙スタートの日までにしっかりと心の準備をしてからスタートすることができるのです。さらに、インターネット禁煙マラソンでは、励ましのメールを受け取るだけではなく、実際に禁煙に成功した先輩やアドバイザーと双方向のやり取りをしながら禁煙を進めることで、より禁煙効果を高めることができます。参加者はメーリングリストに登録し、先輩からのメールを受け取ると同時に、自分の状況も定期的に報告します。辛い禁断症状を乗り切るための医療関係者からのサポートも受けられます。このStep1の段階で3週間禁煙を重ねることで、1年間のStep2に進むのです。もちろんその後もStep3として生涯にわたる禁煙をしっかりサポート。禁煙を成功させるのは難しいことですが、成功した禁煙を生涯貫くというのも難しいことです。インターネット禁煙マラソンでは、長いスパンでのサポートを行うことで禁煙の継続率をたかめています。また、このプログラムは基本的に有料になり、参加するときに一口1万円の参加協力寄付金を支払います。無料のプログラムが増えてきている現在、高いように感じられるかもしれませんが、お金を支払うことで本気で取り組むことができるのも確かです。学生や医療関係者向けの無料のプランや、企業・保人向けのプログラムも用意されています。

最近では医療機関や自治体などが禁煙マラソンを行うことも増えてきました。その多くは、高橋博士主催のインターネット禁煙マラソンと提携して行うものですが、中には独自のものもあるようです。メーリングリストやメールを使ったものであるのは共通していますが、その細かい内容や料金などは主催機関によって異なるので調べてみてください。通常は有料で行うプランを、地域の福祉の一環として無料で行える場合もあります。