禁煙成功への道

周囲に禁煙を宣言

禁煙を成功させる方法のひとつに、周囲に禁煙を宣言するという方法があります。もちろんニコチン依存症の禁断症状が極端に激しい場合などは自分の意志だけではどうしても禁煙が難しい場合もありますし、それ以外の禁煙法を並行して行う場合も多いのですが、どんな禁煙をするにしても、まずは周囲に宣言してしまうのは有効です。誰にも言わずに一人でこっそり禁煙を誓うと、どうしても吸いたくなった時に「まぁいいか」「明日からにしよう」と自分に甘い言い訳をしながらタバコに手を伸ばしてしまうことも多いものです。それを避けるためにも、「今日から禁煙するから」「今禁煙中だから」と、家族はもちろん職場の人や友人など、周囲のできるだけ多くの人に宣言してしまいましょう。そうすることによって「禁煙やめちゃおうかな」と弱気になった時にある程度タバコをすることへの抑止力が働きます。この方法は責任感の強い人やプライドの高い人には特に有効で、禁煙の「失敗」を周囲に知られるのが悔しいという思いから禁煙を続けられる人も少なくありません。また、宣言することによって一緒に禁煙しようとする仲間が見つかることもあるでしょう。ひとりではなかなか続かない禁煙も、仲間と一緒に励ましあえば続けられる場合もあります。毎朝、「昨日は吸わなかった?」と確認しあうだけでも、ずいぶんモチベーションになるはずです。タバコをやめた時に、タバコが吸いたくてイライラするといった禁断症状はある程度の期間だけですから、こうした期間を乗り切るためには周囲の人の協力も大切です。もちろん目の前にこれ見よがしに吸って誘惑する悪友もいるかもしれませんが、禁煙宣言をしていればそこで「吸ってなるものか」という負けず嫌いの精神が頭をもちあげてくることもあります。禁煙することを喜ぶ家族は多いでしょうし、そんな家族をがっかりさせたくないという気持ちも働くでしょう。禁煙を宣言することは、自分を追い込むためにもとても有効です。ただし、宣言しては失敗というのを繰り返していると、オオカミ少年のように周囲も「どうせ無理だろう」という空気になってきて効果が無くなってしまうので、濫用するのも考え物かもしれません。