女性と喫煙

女性の場合は特に禁煙することが推奨されています。もちろん、イメージなどによる偏見ではなく、きちんとした理由があってのこと。美容や健康、妊娠の可能性などを考えると、一日も早くタバコを止めるべきだといえるでしょう。

女性がもつ喫煙のリスクで、最も大きなものが、胎児への影響です。タバコは、血管を収縮させると同時に、子宮も収縮させてしまいます。胎児にとってはお腹の中での成長が妨げられてしまう死活問題です。しかも、有害物質であるにニコチンは水溶性の成分ですので、血液から胎盤を通って胎児の体内にまで侵入してしまいます。また、一酸化炭素は水には溶けませんが、血液中のヘモグロビンを奪ってしまうので、胎児が酸欠になってしまうこともあるのです。その結果、両親もしくは片方の親が喫煙する場合、標準よりも小さい赤ちゃんが生まれる確率が高くなっています。これは、胎児の成長が喫煙によって阻害されているのです。「妊娠したらタバコやめるから」という人もいるでしょうが、実際妊娠に気づくのは妊娠2～3ヵ月くらいで、その時には胎児はお腹の中で成長を始めていますし、体内のニコチンはすぐに抜けるわけではありません。少なくとも赤ちゃんが欲しいと思っている人や、出来る可能性がある人は早めの禁煙を心がけましょう。

また、美容の面でも喫煙は大敵です。まず、タバコはたった4～5本で体が一日に必要とする量のビタミンＣを破壊してしまいます。血流が阻害されて代謝も下がるので、肌の若々しさが無くなり、シワやシミなどができやすくなる上、代謝が下がるということは太りやすく痩せにくい体質になってしまいます。タバコを止めると太ると言いますが、それはタバコの持つ有害物質を解毒することにエネルギーが使われているためであって、それでも完全に有害物質が無くなるわけではないので、健康的に痩せることはできません。体重は減っても、肌がガサガサになったり、シワができやすくなったりするのです。美しく痩せるためには、やはりタバコをやめて健康的なダイエットをするのがおすすめです。