禁煙成功への道

禁断症状を克服

禁煙を成功させるには、禁断症状を克服することが大切です。依存性の性質をもつニコチンは、血中濃度が下がるとそれを上げようとして禁断症状を引き起こします。もちろんそれはある程度の期間のことですし、それを乗り切れば禁断症状も収まるのですが、実際には多くの人がこの禁断症状に耐えられずにタバコを吸ってしまい、禁煙の失敗を繰り返しているのです。この禁断症状を克服するためにはどうすればよいのでしょうか。

ニコチンガムやパッチなどでニコチンの摂取量をコントロールする方法もありますが、基本的には何らかの方法で気を紛わせながら禁断症状が収まるのを待つということになります。たとえば、ガムを噛んだり歯磨きをしたりするのもいいでしょう。これは、口さみしくてタバコを吸ってしまうという人には有効です。常にペットボトルの水を用意しておいて、タバコが吸いたくなったら一口水を飲むという人もいました。こうしたタバコに代わる何かを口にすることで、タバコを吸わなくても気分を落ち着かせることができる場合もあります。また、タバコを吸うのが習慣になってしまっている場合には、思い切ってその行動を変えてしまうのも有効です。たとえば、仕事の合間にコーヒーを飲みながら一服するのが習慣になっている場合には、コーヒーを飲むのも控えてちょっと散歩に出てみたり、違う場所で休憩を取ってみたりするのもいいでしょう。食後の一服が習慣になっている人は、食べたら取りあえず席を立って洗い物や趣味のことなどなにか行動を起こすのもおすすめです。テレビなど、ゆったり座って両手が空いてしまうようなことでは、つい手持無沙汰でタバコが吸いたくなってしまうので要注意。喫煙者は暇ができるとついタバコに手を伸ばしてしまいがちなので、暇を作らず常に何かをしているといいかもしれません。また、もちろん新しいタバコは買わず、灰皿やタスポなどタバコに関するものは処分して目に入らないようにしましょう。

本当に禁断症状が辛いのは、最初の数日だけです。あとは、習慣や手持無沙汰な感覚との戦いになります。辛い最初の数日を乗り切ったら自信も付きますし、ここで吸って禁煙失敗となるとまたこの辛い禁断症状と戦わなければならないと思えば、禁煙を継続する気にもなるというものです。とりあえず数日間、禁断症状を乗り切るまでと思って頑張ってみてください。