禁煙外来の利用

禁煙する方法として、今注目を集めているのが禁煙外来です。病院で医師に相談して、カウンセリングや投薬を受けながら禁煙を進めるという方法で、もちろん禁煙しようという自分の意志は必要ですが、それだけで禁煙するよりも成功率が高いことや、医師のサポートがあるので安心して禁煙を進められること、禁断症状を抑えながら無理なく禁煙できるのがメリットです。比較的費用も安く、保険を適用すれば薬代も含めて総額2万円以内で治療を受けることもできます。2万円というと高いように聞こえるかもしれませんが、タバコが50箱も買えない値段ですから、ヘビースモーカーなら1～2ヵ月でタバコに費やしてしまう金額です。それで禁煙に成功してタバコを買わなくてすむようになるのなら、費用的にはかなりプラスになるといえるでしょう。

ただし、禁煙外来はすべての病院で行っているわけではありませんし、中には保険が適用されない病院もあります。まずは、インターネットなどを使って、近くのどの病院で禁煙外来を行っているかなどを調べてみましょう。禁煙外来を受診すると、まずは普段のタバコを吸う量や、ニコチンの依存度を調べるためにカウンセリングや検査が行われます。そして状態に合わせて投薬などが行われるのです。従来は、ニコチンパッチなどを使って徐々に体内のニコチンを減らしていくような方法で禁煙するのが一般的でしたが、最近では飲み薬による禁煙が増えており、成功率も高いと評判です。よく使われているのがチャンピックスという薬で、これを飲むとタバコを吸っても美味しいと思わなくなったり、ニコチンを減らすことへの禁断症状を和らげたりする効果があります。早い人だと飲み始めて1週間ほどでタバコを吸う気がなくなって、禁煙できたと言いますから、かなり効果的な薬だといえるでしょう。もちろんこういった薬は医師の処方が必要になりますから、薬局で薬だけ購入するということはできません。また、1週間で吸いたくなくなっても、3ヵ月ほどして医師がもう大丈夫というまではきちん病院に通って処方された薬は飲むようにしましょう。